Message [2023年の開催に寄せて]
2023年すっかり各地でお祭り、花火大会、スポーツ、そしてフェス、コロナ以前に戻ってきてますね。
いや、寧ろコロナ以前よりパワーが増しているのではないかと思うほど、今年も日本全国沢山のフェスに出演させていただき、肌で感じております。
さて今年のヘスは 開催地を桜島から日置市に移って新たな挑戦をいたします。
今年の10月は鹿児島は様々な催し物がありまして、 桜島での開催ができない事がわかり、途方に暮れてるところ、日置市のオリバーランドさんが共催してくださるということもあり(通称オリバニアン)音楽、食、スポーツ、お笑いを通して、家族で楽しめるようなそんなヘスを目指しております。
開催場所の東市来総合運動公園ですが市内に住んでいる方はイメージ的に遠いと思っている人が多いのですが、実際にはめちゃくちゃ近いです!車で中央駅から約40分、シャトルバスの運行も予定しています。
桜島開催でのフェリーの待ち時間や徒歩を入れるとそんなに変わらない?
音楽 そしてスポーツ!
そしてオリバーランドさんによる食!
絶対に忘れられない 思い出に残る日になる事を約束いたします。
皆さんこぞってきてくれたらいいのに。
GSH実行委員会ミュージシャン有志 タブゾンビ (SOIL&"PIMP"SESSIONS)
タブゾンビ PROFILE

タブゾンビ PROFILE
鹿児島県出身。ライブ・パフォーマンスを中心とした活動を身上とし、確かな演奏力とクールな雰囲気をただよわせながらも、ラフでエンターテイメント、バースト寸前の”爆音ジャズ”を展開する、SOIL&"PIMP"SESSIONSのトランペット担当。国内はもとより海外でも人気を博し、イギリスの世界最大級のフェスティバルである”グラストンベリー”や、スイスの“モントルー・ジャズ・フェスティバル”、オランダの”ノース・シー・ジャズ・フェスティバル”などの大規模ジャズ・フェスなど、これまでに世界31カ国、100公演を超える海外公演を行ってきた。
また、SOILでの活動の傍ら、加山雄三率いるTHE King ALL STARSのメンバーでもあり、様々なアーティストのレコーディングにも参加している。
さらに2018年から地元鹿児島にて開催されている音楽フェス「THE GREAT SATSUMANIAN HESTIVAL」の発起人でもある。
世界屈指のロケーション活火山「桜島」の麓での開催を目指して
「雄大な桜島を望めるロケーションで大きいフェスをやれたら最高ですね」
「いつの日か、必ず実現させましょう!」
鹿児島出身のトランペッター、タブゾンビとGSH実行委員のひとりが言葉を交わしたのが2006年11月の東京「恵比寿MILK」での出来事でした。
※恵比寿MILK:様々なカルチャーのイベントが開催されていた老舗のクラブ(2007年12月に閉店)
当時、九州各地からそれぞれの夢を抱いて上京した駆け出しのクリエイターたちがSNSを通して出会い、デザイン、プランニング、ディレクションなど、それぞれの特技を持ち寄り、情報発信力のある東京から故郷九州での大型フェスの開催を目指すというコンセプトのもと、音楽と焼酎を楽しむクラブイベント「NINES」を企画し、これがサツマニアンヘスのきっかけとなっています。

九州での大型フェス開催を目指し
2006年に東京で開催された音楽イベント「NINES」
その後「NINES」に関わったメンバーは鹿児島から初のJリーグクラブを誕生させることで、地域活性化を目指すサッカークラブFC KAGOSHIMA(後の鹿児島ユナイテッドFC)の発起人と出会い、スポーツで地元を盛り上げるというビジョンに共感し、支援活動を続けていました。
時は流れ 2014年にFC KAGOSHIMAは統合し、鹿児島ユナイテッドFCとなり、2016年にJリーグに昇格を果たしました。
そんな、夢を叶えていく彼らの背中を追いかけ、鹿児島での大型フェスの開催を実現したいと思い描いたあの日から気がつくと10年以上の歳月が流れ2017年を迎えていました。
鹿児島、福岡、東京、地域を跨ぐプロジェクト
「鹿児島で大型フェスを実現させよう」というプロジェクトが一気に動き出したのは、2017年12月のことでした。フェス開催を目指し、地元ラジオ局にて2016年3月にスタートしたタブゾンビと浜崎美保がMCを務める「SEA SIDE ZOMBIE」をきっかけに具体的となったプロジェクトは、様々なジャンルの協力者と共に2017年にGSH実行委員会として、サツマニアンヘスの実現を目指し具体的なスタートを切ることができたのです。
東京、福岡など、鹿児島県外のスタッフも参加して、マリンポート鹿児島など、いくつかの開催候補地をめぐり、最終的に桜島多目的広場・溶岩グラウンドを開催の地として選ぶことになりました。

鹿児島の素晴らしさを全国に発信
鹿児島は、九州本土最南端という地理的に不利な部分があることから、大型フェスの実現は難しいだろうとの声が多かったのも事実です。そのような中、開催の実現に向けて後押ししたのが2018年というタイミングでした。
日本が世界有数の大国に成長を遂げる一つの機会となったと言われる近代化改革「明治維新」は、西郷隆盛や大久保利通など多くの薩摩藩士が尽力しましたが、そんな「明治維新」から150周年となる2018年は、大河ドラマ「西郷どん」の放送も決定しているなど、鹿児島県は全国から注目を集めるであろうとの期待に満ちていました。
そのような時代の後押しと、開催場所である桜島のロケーションの素晴らしさが大型フェスの成功を予見させていたのです。
桜島フェリーで15分、錦江湾を渡る小旅行体験、前方には雄大な桜島を望めることができ、見渡せば広い海、会場に近づくにつれて高まる高揚感を自然の中で満喫できるヘス(フェス)は日本でも稀有な存在かもしれません。

さらに鹿児島の魅力のひとつに、生産者さんたちの努力により築き上げられた日本有数の食のクオリティがあります。日本一の黒毛和牛をはじめ黒豚、地鶏、鮮魚、全国でも有数の生産量を誇るお茶や焼酎、天然水など豊富な食材、また、鹿児島ならではの素材を活用した工芸品などのブースをヘス(フェス)会場に出店し鹿児島を感じて楽しんでいただける場づくり。
そして、アーティストのライブの素晴らしさが来場者の感情を揺さぶり、鹿児島の魅力に会場の熱量が添えられることで地域の魅力が人を介して、インターネットからさらに全国に広がっていくきっかけになることを目指しています。

地域のみなさまとの関わり
先にも述べましたが、「THE GREAT SATSUMANIAN HESTIVAL」は、多くの地元の方々の協力によって実現しています。
例えば、会場や桜島フェリーの利用について、鹿児島市役所の担当部署、現場管理を委託されている事業者、告知ポスターを掲出していただいている地元飲食店、個人、団体の皆様、SNSを活用した観光PRの共同企画にご協力いただいた鹿児島県庁、地元インフルエンサーの皆様、開催当日の運営ボランティアにご協力いただいている専門学校、学生ボランティア、地元のカメラマンで結成されたカメラマンクルー、そして「THE
GREAT SATSUMANIAN
HESTIVAL」の実現前から鹿児島の音楽シーンを盛り上げ、イベント等を企画運営されている皆様、地元の活性化につながる支援になればと、ご協賛いただいている企業など、本当に多くの方々からの応援に心から感謝しています。

さらには、ボランティアで運営に参加したことをきっかけに、新たに進むべき進路を選択したという学生、ブース出店をきっかけに地元の素材を活用して新しい商品開発にチャレンジしたという伝統工芸品の事業者、鹿児島県外へのフェスにも足を運ぶようになったという方など、様々な声が届くたびに、「THE GREAT SATSUMANIAN HESTIVAL」での出会いをきっかけに、鹿児島から県外に向けて文化を発信していく価値を感じると共に、地域に関わる皆様との接点が少しずつ増えることで、地域のにぎわい創出が持続し地域全体にポジティブなコミュニティが広がっていくと考えています。
コロナ禍の影響により、予想を超えた様々な出来事が起こりました。壁を乗り越えては、また新たな壁が現れる日々が数年に渡り続きました。しかし、私たちは少しずつ困難を乗り越え、ヘス消滅の危機も着実に乗り越えました。そして、新たな壁と共に、応援してくださったたくさんの方々と共に2023年の開催を目指しています。

これからも試行錯誤しながらも、「THE GREAT SATSUMANIAN HESTIVAL」は、一人でも多くの方に楽しみにお待ちいただける催し物になれるよう、絶えず前向きに取り組んで参ります。
音楽を愛する皆様、地域を愛する皆様、会場でお会いしましょう!
GSH発足のきっかけとこれまでのあゆみ
- 2005年
-
後のGSH実行委員会発起人となる在京の鹿児島県出身者を中心に、鹿児島の焼酎メーカーの協力を得て、焼酎と音楽を楽しむ音楽イベント「NINES」の実行委員会が発足。
焼酎&音楽イベント「NINES」は全6回開催され、約3,000人の来場が、鹿児島出身のトランペット奏者タブゾンビ(SOIL&“PIMP”SESSIONS)など、九州にゆかりのあるミュージシャン30組以上が出演。
このイベント「NINES」をきっかけに鹿児島での大型フェスの開催を目指す。 - 2011年
- スポーツで鹿児島を盛り上げるという理念のもと、Jリーグ入会を目指して発足されたサッカークラブ「FC KAGOSHIMA」の関東圏でのPRイベントを「NINES」実行委員として企画。
- 2014年
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FC KAGOSHIMA合併後にJFL入会を果たした鹿児島ユナイテッドFC(その後Jリーグに参入)の関東PRイベントを企画運営。
原宿の会場には、鹿児島ユナイテッドFCの選手・監督、そして300人以上のサポーターや関係者が来場。 - 2016年
- タブゾンビ(SOIL&“PIMP”SESSIONS)と「NINES」実行委員の二人で企画し、浜崎美保(鹿児島市出身)をMCに迎えた、鹿児島での大規模フェス開催を目指すラジオ番組「SEA SIDE
ZOMBIE」(エフエム鹿児島/毎週土曜日18:00〜18:55)がスタート。
様々なジャンルで活躍する方々にゲスト出演いただき、東京のスタジオから鹿児島の魅力を発信。 - 2017年
- 鹿児島での大規模フェスの開催に向けて、様々な困難を乗り越え、鹿児島出身のミュージシャンや、鹿児島、福岡、東京にてそれぞれのジャンルで実績のある企業の協力により、GSH実行委員会が発足。
- 2018年
- 台風一過の奇跡的な晴天の中、ジャンルを超えた総勢50組以上のアーティストが出演し、2日間で約3万人の動員を記録。
鹿児島から国内外への文化の発信という想いの第一歩を踏み出す。 - 2019年
- 新しくキャンプサイトを増設し、総勢60組以上のアーティストが出演。2日間で2018年以上の動員を達成。
新たな取り組みとして、地元の方々と協力しSNSなどを通じて鹿児島の魅力を発信。 - 2020年
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新型コロナウイルスの影響により、開催を断念。クラウドファンディングを通じて新しい取り組みにチャレンジ。
1,500名を超えるご支援により、プロジェクト開始数日で目標額を達成。また、スタッフは地域の清掃作業など社会貢献活動に積極的に参加し、連帯を強める1年となった。 - 2021年
- 新型コロナウイルスの感染拡大により2年連続の中止を発表。
- 2022年
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タブゾンビ(SOIL&“PIMP”SESSIONS)と、鹿児島出身のアーティスト福永浩平(雨のパレード)監修による焼酎BAR「IMOROCK」がオープン。
コロナによる大きな打撃を受けた飲食業界や芋の病気等で被害を受けた焼酎文化の活性化と、世代や業界を超えた出会いから新たなアイディアが生まれるパワースポット、サツマニアンヘスのファンが集まり語り合える場所を目指す。
鹿児島での新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけとして3年連続の開催中止を決断。GSH実行委員会の解散の危機に直面。 - 2023年
- THE GREAT SATSUMANIAN HESTIVAL消滅の危機を乗り越え、日置市の方々のご支援のもと、東市来総合運動公園にてOLIVER LAND x THE GREAT SATSUMANIAN HESTIVAL 2023(通称: オリバニアン)としての開催を発表、新たな境地を目指す。